スポーツ接骨院の

接骨院が酸素カプセルについて
真面目に真摯に答えるコラムサイト

#2 当院ではこう使う!接骨院での酸素カプセルの使い方と事例紹介(2/4)

#2 当院ではこう使う!接骨院での酸素カプセルの使い方と事例紹介(2/4)

◀︎ この章の最初から読む

大橋 智之 (おおはし ともゆき)

スポーツ接骨院「ともラボ接骨院」院長。柔道整復師として、様々な症例や整形外科でのリハビリの他、甲子園出場チームをはじめとしたを県内の強豪スポーツチームのトレーナーを経験。 独立後、さいたま市にて「ともラボ接骨院」を開院。強豪校のトレーナー時代に日常的に活用されていた酸素カプセルを自身の院にも導入し、手技療法の他、微弱電流や低周波治療器による物理療法と組み合わせた施術で、学生を中心としたアスリートや地域のスポーツ愛好家からケガや痛みに悩む患者まで日々幅広くケアしている。

当院で酸素カプセルをご利用された方々のエピソード

大橋「実際に当院で酸素カプセルをご利用されている3名の具体的な例を用いて、どのように酸素カプセルを使っているかを事細かにご紹介したいと思います。是非、似たような状況の方や、当院での酸素カプセルのご利用に興味やご不安がある方は、参考にしてみてください。」

エピソード①:【50代・男性】

症状:前日、自宅にて右足首を捻挫し足を引く状態

希望としては足を引くような状態だが、翌月曜日には、会社に出勤できるぐらいまでに回復させたい

この方は、土曜に来院された方です。
前の日の金曜日にご自宅で捻挫をされたそうで、
足をひくような状態で当院に来院されました。

この時点では、月曜日までは2日しかなかったので、どこまで良く出来るか未知数でしたが、出来る限りのやれることはやろうと思い、患者さんに酸素カプセルを施術に併用する事をおすすめしました。

患者さんご自身も、『少しでも早く良くなる方法を取りたい』との事だったので、施術方針としては物理療法と、酸素カプセルを併用しながら、合わせて患部には専門機器で治癒促進効果のある微弱電流を流すという、当院で可能な限り最も早く回復が見込める方法を取ることにしました。

施術の流れ

まずは症状等々を問診しベッドへとご移動、改めて患部を触って確認しながら、物理療法による
患部の痛みのコントロールと損傷組織の治癒促進など、捻挫に対する施術。

20分程アイシングを行い超音波治療器で痛み物質や炎症物質を除去し、別の専門機器によるハイボルテージで痛みの緩和、微弱電流に切り替え患部に電流を流し、損傷治癒を促進させ、患部回復の状態を整える。別途での施術が終わったらいよいよ酸素カプセルへ。

回復促進の為には、まずは多くの酸素を摂取いただくことが必要だと考えたので、とりあえず60分間入っていただくことにしました。

酸素カプセルに入っている間もより早い回復を促すため、小型の微弱電流機器を首から下げていただき、パッドを患部に張り付けて微弱電流を流しました。

患者さんご自身は、酸素カプセルで横たわってリラックスしていただいただけです。

60分後。酸素カプセルから出てきてすぐは、まだ足を引きながら歩いている状態でしたが、本人の感覚では楽になっていたと話ており来院当日にある程度の痛みを緩和することができました。

その日は、小型の微弱電流機器を貸し出して、とにかく患部に流し続けてもらうようにお願いしました。次の日また来院いただき、様子を見てみましょうということで、お帰りいただきました。

酸素カプセルと施術の組み合わせで早期回復をはかります

翌日改めてご来院。
経過の様子を聞いてみたのですが、朝起きた時点で痛みの大きさが前日の半分くらいまで引いていたとのことです。

即日でここまで痛みが引いたことに、ご本人も驚かれたとのことでした。

酸素カプセルと施術を組み合わせて使ったことで、私としても大きな手ごたえを感じることができた例でしたね。この日も施術をしたのち、酸素カプセルを60分間ご利用いただきました。

帰宅、さらに痛みが引いたそうで、結果、目標としていた翌月曜日の出勤も問題なく出来たと伺いました。さすがに2日間で完治まではいきませんでしたが、ご期待に沿えてとてもよかったです!

その後も施術と酸素を併用して数回ご来院いただき、早期に完治されました。この方は本人の希望もあり以前にも同じところをケガがしていた経緯もあり、そこに不安があるとの事だったので継続してご来院いただき、痛みの再発防止の運動指導や、関節周囲のケアを行っていきました。


来院回数と酸素カプセルの利用時間
土曜日:初回来院。施術後、酸素カプセル60分。

翌日:二回目来院。施術後、酸素カプセル60分。

月曜日:三回目来院。施術後、酸素カプセル30分。
→この時点で歩行時の痛みはほぼなく、患部の圧痛がまだ残っている状態だった。

土曜日:四回目来院。施術後、酸素カプセル30分。
→日常生活、通勤時に問題もなくなった。

エピソード②:【30代・女性】

症状:慢性的な肩こり

この方は以前、交通事故にあってしまった際にむち打ちになってしまい、以後、首や肩が凝りやすく、ひどいときは頭痛も出ていた方でした。
それまでは、辛くなったらマッサージに行って対処していたそうですが、だんだん症状が回復しにくい状態になってきたので当院に来院されたようです。まずは問診を行い、上記のような症状など、詳細を細かくヒアリングした後、施術方針をご説明しました。

今回は根本的に治すために深部の筋肉へのアプローチが必要です。それには、物療機器によるアプローチでも改善は可能ですが、長期に続く慢性的なコリで筋肉の硬さも強いので、外部と内部の両面から
アプローチした方が改善が早いことをお伝えしました。酸素カプセルが持つ、身体に気圧をかける特性は、細かい部分の筋肉へのアプローチにも有効です。
酸素カプセル内の気圧が、身体全体に均等に圧力をかけることで、身体のバランス調整作用が期待できます。さらに、筋弛緩のメカニズムから考えても身体の中に十分な酸素を入れた方が筋肉が緩みやすいので、今回の症状とは相性がいいと判断しました。

施術の流れ

まずベッドで、外部からアプローチとして、筋緊張緩和の物療と姿勢改善の運動療法といった施術、その後、酸素カプセルへ。

身体に合うかどうかの確認もしたかったのでとりあえず30分入っていただきました。
長い時間入った方が当然効果は実感しやすいのですが、患者さんに合うかどうかの確認も大事です。
一旦、短い時間でその様子を見てみました。実際に入られた感想としては、緊張もあったせいか、あまりリラックスは出来なかったそうでしたが、帰ってからその日はすごくよく眠れたそうで、次の朝は頭がスッキリしてその状態が2日くらい続いたとのことでした。そのため、身体に合わないという事はなさそうだったので、次回以降も施術と併用する事になりました。

次の来院時以降は、慣れてきたのもあり、酸素カプセルにリラックスして入れるようになりました。
出た後も身体のすっきり感も、1回目より強く感じられるようになったそうです。お悩みだった肩こりは、数回の施術と酸素カプセルの併用でだいぶ緩和されました。症状が緩和された今でも、日によって症状がひどくならないように、メンテナンスとして定期的に利用されています。

利用スタイルも、酸素カプセルだけで利用したり施術と併用したりと、症状が再発しないための
予防目的で使い分けながらご利用いただいてます。

来院回数と酸素カプセルの利用時間
初回:施術後、酸素30分

2回目(3日後):施術後、酸素30分

3回目(3日後):施術後、酸素30分
→このあたりでだいぶ症状の緩和がみられてきた

4回目(1週間後):施術後、酸素30分

その後:週に1~2度のペースで施術& 酸素カプセルを1か月間継続
→頭痛はほとんど出ない状態になった

現在:患者さんご自身の判断で身体の状態や疲労度に合わせて
自分に合ったタイミングや利用時間でご利用

エピソード③:【80代・女性】

症状:ゴルフのプレー中に股関節を痛めてしまった

この方はゴルフが趣味の方なのですが、プレー中に股関節を痛めてしまったそうでその施術で来院されました。

通院いただき、痛みが改善された後は、ケガ予防や身体のメンテナンスの為に酸素カプセルに入りたいというご希望で、ゴルフに行かれる日の前日、後日にご利用いただいています。

もともと健康意識が高い方で、身体が楽になる事や身体に良い事は積極的にやっていきたいという方だったのもあり、実際に酸素カプセルに入って感じた疲労の取れ具合や、継続して利用するうちに、足がつらなくなってきたなどの変化を気に入られて継続利用いただいています。

来院回数と酸素カプセルの利用時間
この方は施術と酸素カプセルは別に使いたいとのご希望だったので酸素カプセル利用日と施術の日を分けてご通院いただいています。
酸素カプセルの利用頻度としては週に2回のペース、1回30分でご利用されています。

ともラボ接骨院では運動をしている方の利用が多い酸素カプセル

酸素カプセルを気に入って継続的に使う方が多いです

大橋「さきほどの80代 女性のように、運動をされている方によるご利用例は他にも多く、例えばマラソンが趣味の方は、大会の前後に使用されています。フットサルをされる方は、試合や練習の後に使用されていますし、スポーツジムでトレーニングをした後に使用される方もいらっしゃいます。趣味や部活の運動で体を意識的に動かすことが多い方は、酸素カプセル自体を気に入って継続的にご利用されることが多いですね。」

ー やはり、運動を習慣にしている人は、酸素カプセルを継続的に利用するという習慣もついているので、効果を実感している人が多いようだ。

大橋「運動をしている人が自身のパフォーマンスに効果がある、何か違うと感じてくれる方がいらっしゃるので今後も役に立ててほしいですね。」

わからないことは院長に聞こう!

アスリート以外にも、部活動の学生や老若男女問わず様々なスポーツ愛好家が訪れるから、酸素カプセルのあらゆる活用事例が貯まる。SNSで質問したり、情報をキャッチしよう。

注目のキーワード

検索されているキーワードから役立つ記事を探そう

この企画について

酸素カプセルについてまだ「私が使って意味あるの?」「誰でも入れるの?」「どういう理屈で効くの?」「どこで入ればいい?」「生活にどう取り入れるべき?」と疑問に思う人は多くいます。
本連載では、スポーツの現場経験豊富なメディカルトレーナーであり、酸素カプセルも自身の接骨院に導入している院長が酸素カプセルのあれこれを詳しく解説します。
「酸素カプセルってそんな感じなんだ!」と興味と期待を持って酸素カプセルをご利用いただける連載となっています。

タイトルとURLをコピーしました